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中島京子 「小さいおうち」


昭和初期時代の上流家庭を舞台にしたお話。
主人公は赤い屋根の平井家に女中として仕えているタキ。
この本はタキの視点による回想記と共に、タキの甥っ子 健史による真相探し?の物語でもあります。

昭和とか大正あたりのモダンな雰囲気って好きなんですよね。
もともと和物や和柄が好きってこともあるけど、ああいう抑圧された中のしゃんとした風景に惹かれる。
なので、そういう話があるとちょっと気になったりして。
女中さんが主人公なんて、まさに!な設定じゃないか、と思いまして。
直木賞も受賞されてるみたいだし。。てことで読んでみました。

今はおばあさんになってしまったタキが、平井家で奉公していた頃の時代。
昭和初期っていうと、日本は戦争とかあってたし激動の最中というイメージがどうしてもあるんだけど、この話はとっても優雅で豊か。
たしかに戦時中独特の狭まってくる世の中の様子はあるんだけど、そこに重点を置いた話ではなくて。
あくまで平井家の中のお話。

淡々としていて平和的で、内情はけっこうドロドロしたものがあるのに、それが綺麗な布で包まれて見せられてる、みたいな感じでした。
戦時中とはいえ、みんながみんな深刻にネガティブな状況でいたのかというと、実際そうでもなくて。
状況がわからないから不便だねーなんて不満を言いつつも、その生活をやっていくしかない。

女中さんだからか、回想記なのに家庭内の秘密を包んで微妙なニュアンスでしか明かさない。
それを甥っ子の健史が脇から出てきて、ちゃちゃを入れるという形式なんですが、この健史・・・
終盤ではこの健史が明かされなかった真相を探すんだけど、それまでの健史の言動から同一人物とは思えなくて 正直、この本の中では物語上の都合のいいコマって扱いに感じました。苦笑

なんか読んでいても奥歯に物が挟まったような、むずがゆいような変な感じで・・・;;
女中さんの活躍する話ということで、宮部みゆきの「蒲生邸事件」を思い出したりしたんですが、あちらの方がやっぱりおもしろかったな、と。
まあタイムスリップものだから、そもそも比べちゃいけないんだろうけど。。

ただ旦那さんが不憫だなーと思わなくもないです。
よくできた旦那さんで、とくに非道なこともしてないのに誰からも何にも思われてないどころか、イタクラさんの中では完全にいなかったことにされてるなんて!
自分たちのしてたことを差し置いて、そりゃあんまりじゃ・・・と。。
まあ当事者なんて案外そんなものかもですね

実在する絵本、バージニア・リー・バートンの「ちいさいおうち」がモチーフになっているようなので、イタクラさんや睦子さんも実在するんでは?と思って検索してしまいました。

・・・いません(苦笑)
いたらイタクラさんの作品ぜひ見てみたかったですね。
いつか絵本の方は読んでみたいと思います。


小さいおうち小さいおうち
(2010/05)
中島 京子

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