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星新一 「盗賊会社」


突然ですが、私の読む作家さんってどうしても「あ行」に偏ってしまうみたいです。
気付けば「は行」がひとつもない・・・ということで、は行の作家さんをちょっと考えてみたけど名前は出てきても読む気が起きるかは別問題で
その中でも家に本があるのは星新一さんくらいだったので、じゃあその本の感想をと。。
星さんの本はいくつか持ってたのに、人に貸して返ってきてないことを今さらのように思い出しました。
たしか 『ボッコちゃん』 『気まぐれロボット』 だったはず。くそう、中学の時の男子だった。
あいつに貸したものはひとつも返ってきてないな。なんか今頃になって惜しくなってくる・・・!

そんなわけで(?)家にあった本の感想を。・・・『盗賊会社』、すごいタイトルです。笑
星さんといえばショートショートの王道ですよね。
近未来のロボットやいろんな機器であふれた世界の、シュールで不条理な話がぎっしり。
短い数ページの中に、便利になった世界ゆえの風刺が利いた人間の悲喜こもごもが詰まってます。

SFはとても読み手の想像力が必要なジャンルだと思うのですが、星さんの小説はそのほとんどに、きちんとした描写がないんですよね。
ロボットも出てくるし、いろんな機械、いろんな星の宇宙人がでてくるのに、「ピンク色の肌をしたゼフ星人が~」 みたいなすごくアバウトな、簡素化された書き方で。
でもそのおかげで、読み手がスムーズに自分勝手な想像をできる気がします。
想像なんてろくに固めないままでも普通に話の内容を楽めるというか。

いろいろおもしろい話があったけど、とくに好きなのは 『最初の説得』 。
アダムとイブが禁断の果実を食べてしまうまでに、そんな顛末があったなんて!
この話のイブいいなぁ(笑) 読んでいて楽しかった。
『善意の集積』 は目の見えない少女に対して周りが行う善意。その集積があんな最後を迎えてしまうだなんて悲しい・・・。
『黒い棒』 はこわいです。文明の格差が引き起こす悲劇。・・・星さん、こんな後味の悪いものも書かれるんですね。

この短さ淡白さは、外出先などでの片手間に読むのに最適でした。
ひとつの話を読むのにそれほど時間も取らない上、ハッとした驚きや納得が感じられます。
ただ、あとがきにも書かれてたけどタイトルがほんとにそっけない・・・^^;
この本のタイトルを決めるのも、いろいろと苦労があっての 『盗賊会社』 なのだそう。
もっとこの本に収録されてる話で、他にも素敵なタイトルいっぱいあるじゃん、って思ったりしますけど。

おもしろかった。 また別の本も読んでみます。。


盗賊会社 (新潮文庫)盗賊会社 (新潮文庫)
(1985/08/27)
星 新一

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カテゴリー:[読む]は行の作家

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