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大道珠貴 「銀の皿に金の林檎を」


なぜ?と聞かれても具体的な良さがあげられず、自分でもどうしてだかわからないけど好きな作家さんというのがぽつりぽつりいます。大道さんもその一人。
そんなに読んでるわけじゃないのですが、大道さんの本の女性の主人公って、だいたいみんな同じ匂いがする。
達観しているような一人でも大丈夫って顔でつんと澄ましてて、人と群れるのが根本的に向いてないような性格で、強がりだけど根っこの部分では寂しがりやでもあるような。。

この本は、主人公 夏海の16歳、21歳、26歳、31歳と4つに話が別れています。
性に奔放で16歳の時点から売春をやっていて、お金や自分の価値というものに極端に関心が薄く、人と群れあうのが嫌いで、自分の居場所がない。
そんな夏海は銀座のホステスとしてスカウトされたことを機に、不思議な家族構成で成り立っている家を出て、水商売の道へと進みます。
居場所はなくても行き場所はある、なんて刹那的な生き方を自分で選んでる。

淡々としています。
よくある小説だと、立派なエピソードとして書き込まれるべきドラマチックな事件がちらほら発生しますが、そこら辺の盛り上がる要素はすっぱり書いてないんですよね。潔いほどに。。
後から主人公がぼんやり思い返してるってだけで、非常に淡白というか。
だから充実した読後感というのはあまり感じられないのだけど、なぜか読んでしまう。
人と人の距離感が遠くてぼんやりしているからこその心地よさなのか。。
文体がとても特徴的で、とくに身体とか匂いとか感覚の表現が独特だなぁと思います。

話は変わりますが、家で取っている地方新聞に以前からときどき大道さんの小説やエッセイが載っていたことがあって、今も隔週くらいのペースでコラムが読めたりするんですが、大道さんって自身の本の主人公そのものじゃないか、と思ったりします。
そして私は大道さんの本っていうより、大道さん自身が好きなのかも、と思うのです。

ひとりが好きそうだなーと感じるし、読者受けとか別に考えたりしなさそうだし、でもやっぱり寂しがりやじゃないかなぁと思わせるものがチラリチラリ。そして、寂しいのだけどべったりは嫌で自分から距離を置いていそう・・・なんて分析をコラムを読むたびにやっちゃってます。苦笑
でも、大好きなんです。彼女独特の文章が。リズムが。
こないだのコラムなんて 「陶芸をはじめたんである。」 なんて書き出し。
こういう、そこはかとなく一人な空気がたまんねーって感じなのです。おかしいですね、私。^^;
「体を持て余していて、走ってくる電車を見ると体当たりしたくなって困っていたのだ」みたいな文章なのです。
↑正確じゃないかもしれないけど、うろ覚えするくらい短いコラムを何度も読み返してしまいまして。
というか私は、こういう一人でものらりくらりとやっていく人に弱いんだろうなー、たぶん。

余談ですが、ジャケットの写真が蜷川実花さんでモデルが土屋アンナさんだなんてビックリ。
でも、この主人公の雰囲気にはとても合ってますね。。


銀の皿に金の林檎を銀の皿に金の林檎を
(2003/05)
大道 珠貴

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カテゴリー:[読む]た行の作家

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藍色 ⇒

不思議な魅力ですよね。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。

  • 2010.06.27
  • Sun
  • 01:26
  • URL
  • EDIT

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葉月 ⇒ Re: 藍色さん

お久しぶりです。
大道さんの本はほんとに独特の魅力がありますよねー。
トラックバックありがとうございまーすe-257

  • 2010.06.27
  • Sun
  • 09:42
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銀の皿に金の林檎を 大道珠貴

東京近郊の町で生まれ育った女子高生の夏海は、 ある日、銀座のクラブにスカウトされ、水商売の世界に足を踏みいれる。 さびしくておかしい...
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