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森博嗣 「すべてがFになる」


森さんのデビュー作であり、S&Mシリーズの第一作。
S&Mシリーズというのは、大学助教授である犀川創平と、その大学に通う学生 西之園萌絵の2人のシリーズのことで、全部で10作あるんだそうです。
この本は5、6年前に読んだのですが、その後もいくつかシリーズを読みました。

久しぶりに読み返して、すっかり内容を忘れていたことに驚愕。笑
犯人とか犀川&萌絵がどんな人物だったかはぼんやり覚えてたのですが、それ以外のことはほとんど忘れてしまってたので新鮮でした。。

孤島の研究所内で、両親を殺害した罪により少女の頃から隔離された生活をしている天才博士、真賀田四季。
出入りの容易ではない研究所、さらにその奥の、常に監視状態に置かれている彼女の部屋から、彼女が殺された姿であらわれます。
そんな孤島にキャンプに来ていた、犀川&萌絵。この2人がこの事件を解決させようと奮闘する推理モノです。

推理小説ってトリックや犯人探しを含め、いかに読み手をハラハラさせてくれるのか、ということに醍醐味を感じたりするのですが、私はこの作品ではそのハラハラはあまり感じられなかった。
最後の方で、このタイトルでもある 「すべてがFになる」 の意味について主人公たちが解き明かす場面があるけど、理数系が苦手な私には何となくしかついていけなかったし(汗)、トリックや犯人がわかっても、ふーん・・・といった感じで、なるほどねー!というカタルシスがあまり感じられず・・・

まず、典型的な文系寄りの私には犯人の動機は理解できても、そこでなんで娘を殺さなきゃいかんのか?と思ってしまって、天才なんだからこんな壮大な計画を立てなくても、もっと別の方法だってたくさんあったんじゃないかなーと、いろいろ考えてしまうのです。
まぁ、それだと推理モノとして面白みが半減するのかもしれませんが、いまいち天才という人物像がつかめなかった。凡人には理解できなくてこその天才ってことなのでしょうか・・・?

それでも、飽きることなくスラスラ読み進めることができたのは、この犀川&萌絵コンビによるもの。
この2人の醸し出す不思議な温度感が心地よかった。熱苦しくなく、冷めすぎてもおらず・・・
2人の考え方は、ある一定の部分で共感はできるけど、自分とは基本的に違う思考なので読んでいておもしろかったですね。

また、ところどころにハッとするような文章があります。
四季が言った 「どこにいるのかは問題ではありません。会いたいか、会いたくないか、それが距離を決めるのよ」 という言葉には、なるほどなぁ・・・と。
そのセリフを吐いたのはバーチャルな世界ではあったけど、単に距離感の問題ではなく、感情のことを言ってるんですね。初めて四季の人間味を帯びたセリフが聞けたなーと思って、四季という人物にようやく興味がわいてきました。

あと、日本は液体社会で欧米は固体社会という例えには思わず納得。
最後の一文もすごくステキです! 他の作品も再読してみようかな。。


すベてがFになる (講談社文庫)すベてがFになる (講談社文庫)
(1998/12/11)
森 博嗣

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カテゴリー:[読む]ま行の作家

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るるる☆ ⇒

私も森博嗣大好きです。
でもこのシリーズは最初数ページで挫折でした・・。犀川と萌絵の奇妙さについていけなかった・・(^^;
またチャレンジしてみようかな・・。

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ミナモ ⇒ ★コンバンワー(*・ω・*)ノ

ワォー!o(゚0゚*)/
この本、興味津々デス。
推理モノ好きだし、主人公の設定も好きデス。
一時期、赤川次郎の本を読みあさったころがありましたが、刑事と女子大生のカップルが主人公で二人で謎を解いていく内容だったので似てるかも。
仕事に通い始めて電車の中で読みたいですね~♪

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葉月 ⇒

>るるる☆さん

私は森さんの本はあまり読んでないのですが、たしかにこの2人は個性的ですよね(笑)
とくに犀川は、ときどき偏りすぎた考え方をしてるときも・・・e-351
でも、たまに自分とかけ離れた考えの主人公の本を読むと新鮮に感じたりしますよー。。 
気が向かれたら、ぜひ・・・♪


>ミナモさん

へぇ~、赤川次郎さんって読んだことないのですが、刑事と女子大生のコンビって珍しいですね。 
おもしろそう!
こちらはトリックとか、ちょっと私には難解な部分もあったのですがe-263、内容が割りと淡々としているので電車の中で読むには、意外と適してるかもしれないです。。
お仕事、頑張ってくださいねー!

  • 2009.04.12
  • Sun
  • 10:19
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  • 2009.04.12
  • Sun
  • 18:48
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  • 2009.04.14
  • Tue
  • 00:44
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藍色 ⇒

同じく典型的な文系です。
理系の硬質な、淡々とした世界が独特でしたね。

トラックバックさせていただきました。

  • 2009.04.18
  • Sat
  • 17:38
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葉月 ⇒ Re: 藍色さん

藍色さんも文系ですかー。
理系独特の雰囲気(?)がおもしろいですよね☆
いつも、トラックバックありがとうございます!

  • 2009.04.18
  • Sat
  • 20:36
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すべてがFになる 森博嗣

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