指先小宇宙。

本・映画・音楽などの主観的な感想。マイワールド万歳。

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ぐるりのこと。


ある夫婦の10年をゆっくり丁寧に描いた作品です。
木村多江さん演じる翔子と、リリー・フランキーさん演じるカナオの夫婦の再生のお話。

子どもが死んでしまったことから徐々に心を病んでいく翔子と、
法廷画家として、90年代に起こった凄惨な事件の犯人を法廷で描き続けるカナオ。
2人は次第にすれ違っていきますが、なんの糸口も見えないまま月日は刻々と流れていきます。

とてもリアルな映画だと思いました。ただ淡々と夫婦の断片的な1年1年が切り取られていきます。
映画の3分の2は夫婦の間にこれといった事件もなく沈んだままなので、観てて多少しんどかった
けれど、残りの3分の1でこの夫婦が浮上していくように、観ているこちらも、そのしんどさがほぐれていきます。

この映画がどうしようもなくリアルだなと思うのは、夫婦間はもちろん、親子、その他の人間関係で起こる、場の雰囲気が壊れたときの微妙な空気をそのまま映しているところです。
もちろんその場の状況を取り成すのもその場にいる人たちにかかっているわけですが、こんなふうな会話の流れって日常生活でも普通に目にするなと思って、その生々しさに息苦しくなったり・・・
夫婦の間も、派手にケンカをするわけでもなく、気まずさやしんどさを抱えたまま生きていくしかないっていう、そんな情景がとても正直に撮られているなと感じました。

映画のシーンが別にキレイに撮られているわけでもなければ、ステキな言葉が聞けるわけでもない。
なのに、人が浮上していく力って、これほどまわりの感情も揺さぶるんだなーと思って、なんか良かった。。

カナオは人の表にあらわれる感情や言葉をあまり信じていなくて、翔子が私が死ぬと悲しい?残念?と泣きながら聞く場面でも、「人の気持ちなんて誰にもわからない」 なんて自論を語るんですよね。
そこで嘘でも悲しいといえば、彼女は満足するかもしれないのに。
けれど、カナオは自分の言葉やまなざしで翔子を見つめていて。
でもだからこそ、ラスト付近の穏やかな夫婦の姿があったのかもしれないと思うと、夫婦って一緒にいたいという強い気持ちがあれば、どんなことでも乗り越えることができるのかもしれない、なんて感慨深く思ったりしました。

料理がところどころに映るけれど、最初はほんとにおいしくなさそうで。苦笑
でも、夫婦が前向きになってからのご飯は特に撮り方が変わったわけでもないのに、なんかおいしそうに見えてくる。
なるほど、ご飯は胃袋を満たすだけじゃなく、心も満たしてるんですね。
心の方が充実してないと、おいしくない。
それがわかっただけでも観たかいがあったなーと思いました。。

・・・それにしても、リリーさんは独特な空気をもった方だなぁ。。
最初こそ どうだろな?と思ったけれど、どんどん彼の不思議な魅力に惹きこまれていきました。
愛のある演技が出来る人。木村さんといいご夫婦を演じられていましたよ♪
中でも、翔子が泣き喚いて感情を吐露する場面で、カナオがぐじゅぐじゅになった翔子の鼻水をティッシュでとってあげるのですが、そこがとってもイイ! 包容力ありますよ、カナオ。
すごく雰囲気あって良かった。。

また、この映画の主題歌が Akeboshi だっただなんて!
しかも 『Peruna』 が使われてただなんて! 全然知りませんでした・・・
ほんとにファンなのかよってな感じですがあせ、それがいちばんビックリしたことだったりします。


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