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本・映画・音楽などの主観的な感想。マイワールド万歳。

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篠原一 「きみよわすれないで」


だいぶ前に読んだ本です。
最近、本を読むペースが遅いので、過去に読んだ本の感想ばかりになっているのですが・・・

タイトルとジャケットの雰囲気に惹かれて手に取りました。
主人公はソラと呼ばれている少女。そして、ピアノの調律師をしている目の見えない総一郎。
姉のピアノを調律している総一郎に興味を持ち、総一郎の家に通うようになるソラの話と、
視力を失った総一郎が、厄介者のおじと暮らすことになる10代の頃の回想が交互に綴られていきます。

なんだろうな・・・その独特の文体から色褪せたフィルムのような風景が思い浮かびます。
どことなく長野まゆみさんを思わせるような、でも、それよりもあっさりしている印象。
耽美的といっていいのかどうか・・・・・・これ、感想書くの難しいなぁあせ

読み進めるうちに、静かに、でも確実に狂っていくような・・・そんな気配が充満しているようで、読んでいて不安定な気持ちになりました。
「ピアノはそこにあるというだけで狂ってく」 という文章がありましたが、まさにそんな気配。

けれど2人の話は読みやすくて、所々に はっとするような文章があるんです。
終わりのシーンなんて、ほんとに美しいなと思いましたね☆

2人の話の合間に誰かの話がちょこちょこ入るのですが、意味がよくわからなかった。苦笑
それが誰なのか、何の繋がりがあるのか・・・
あと、主人公のソラという名前の由来がイマイチ^^; 微妙にありきたりだなーと感じさせるところもありました。出だしが悪く読みづらいのも難点かもしれません・・・

おじの死も総一郎の死も、ほとんど理由は明かされませんが、作品の持つ雰囲気や匂いに合っていて、それはそれで良かったな、と。
たぶん真相を知ってしまうと、このじわじわと深みにはまっていくような世界観が壊れてしまいそう。
そんな危うい雰囲気をまとった作品だと思います。

作中に出てきた、サティの 『ジムノペディ』 を思い出しながら読むのも一興かもしれないですね。(私はこの曲聴いてると、なんだか心許ない気分に陥るのですが・・・)


きみよわすれないできみよわすれないで
(2001/02)
篠原 一

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